
アメーバ経営学術研究会
会員プロフィール
庵谷 治男
Haruo Otani
中央大学経済学部 准教授
博士(商学)
略歴
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2005年明治大学商学部卒業、2007年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。2011年に早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学後、長崎大学経済学部助教を経て、2013年より長崎大学経済学部准教授。
その後、2019年より東洋大学経営学部 准教授、2024年より中央大学経済学部 准教授。
主な著作
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庵谷 治男(2014)
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「制度論的パースペクティブに基づく管理会計研究の可能性」
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『早稲田商学』第438号, 近刊
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庵谷 治男(2013)
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「ロアーレベルにおける利益目標の管理-コントロール・レバーに基づくシティホテルK社のケース・スタディ-」
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『原価計算研究』第37巻第2号, pp.135-147.
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庵谷 治男(2013)
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「現場レベルでの利益責任と会計情報の利用」
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『研究論文集-教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集』第6巻第2号, pp.1-24.
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庵谷 治男(2012)
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「ロアーレベルの利益管理におけるマネジャーの役割とマネジメント・コントロール」
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『産業経理』第72巻第3号, pp.152-163.
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庵谷 治男・清水 孝(2012)
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「サービスの提供と業績管理システム」
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『企業会計』第64巻第13号, pp.39-49.
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庵谷 治男(2011)
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「製品製造現場の利益管理」
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『商学研究科紀要』第72号, pp.133-144.
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清水 孝・庵谷 治男(2010)
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「わが国宿泊業における管理会計の実態」
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『早稲田商学』第424号, pp.1-30.
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庵谷 治男(2009)
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「サービス業におけるコスト・マネジメントの限界と原価企画の適用可能性―原価計算の技術的側面と利用目的的側面から―」
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『商学研究科紀要』第68号, pp.207-218.
学会など
日本原価計算研究学会 会員、日本管理会計学会 会員、日本会計研究学会 会員
研究テーマ・メッセージ
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現在、サービス業、とくに宿泊産業における管理会計実践を中心に研究しています。そのなかで、アメーバ経営を導入している企業に対して長期的な調査を実施し、サービスを提供している組織下位層(ロアーレベル)で組織成員がいかにして管理会計を利用しているかの解明に取り組んでいます。全員参加を志向するアメーバ経営では、組織下位層の組織成員をどのようにして取り込むかという点が重要であるからです。
また、アメーバ経営では環境変化へ適応するために、定期的に利益目標の管理(採算管理)を実施し目標の進捗度管理を組織下位層で実践しています。これにより組織成員が利益目標を意識して行動することが期待されています。しかしその一方で顧客志向に基づくサービスを提供する必要もあり、バランスが重要となります。では、実際にどのようにしてバランスを取っているのでしょうか。このような関心を持ちながら今後も理論と実践を往復しアメーバ経営研究を蓄積していきたいと考えています。